2014.02.14 Friday 20:58

天候異変

欧州ツアーから全員無事に帰国しました。

と言っても、メンバーはバラバラの帰国便でした。一番大変だったのは、ヴァイオリンの相川麻里子さん。
日本が大雪だった先日の2月9日あたりは、パリの空港で5時間以上という大幅な出発便の遅れでした。

今日明日と甲府や関東、東北で大雪ですね。
湯河原のベランダからも墨絵のような景色になっています。

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早朝便で帰国しましたので、欠航や新幹線の遅延からは免れました。
それにしても、ローマもほとんど雨でしたし、パリなどは、kakoさんがこれまで経験したことのないような大雨と強風が、道を歩いていて突如として起こったりしました。
世界的に天候が変わってきているのを実感しています。
パリジャンやパリジェンヌはほとんど傘をささない国民だと思っていたのですが、近年はフツーに見かけますし。

あと、日本の方がパリよりもかなり寒くて驚きました。

2014/02/14
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2011.07.07 Thursday 11:11

お中元

フランスからもどって、日本の風習というか贈り物のことで、少々戸惑っています。
それは、お中元。
留守の間に冷蔵品のお中元があったようで、宅急便事務所に問い合わせをしたところ「海外に出ていることを知っていたので、発送人に戻しました」と返事がありました。お中元やお歳暮の季節をはずして旅行の計画を立てるわけでもないし、日本の長期不在は難しい。
一時は親族の家に転送していただく方法を取ったこともあったけれど、毎年お願いするのも・・・どうか。それで贈り主一ヶ所一ヶ所に「留守も多いので今後は辞退したい」とお知らせしたことがありました。皆さん、怪訝な感じでしたけど。
海外では、クリスマスこそ贈り物のやりとりで一生懸命になるようですが、定期便のような贈り物の習慣はなくていいなあ、と思っているのです。
そもそもお中元って何なのでしょう。KAKOさんも知らないというので、調べました。
古代中国の道教の行事に「三元」というのがあります。三元をつかさどるそれぞれの神様「天」「地」「水」のお誕生日をお祝いして、神徳をたまわったのが起源のようです。上元・・1月15日天神様をまつる、中元・・7月15日慈悲神様をまつる、下元・・10月15日水と火の神様をまつる、という書き方もありました。
そのひとつである「中元」の時期には、先祖の霊を供養し、親類などへお供え物を配ったことに由来しているのだそう。そして江戸時代になってからは、親類や目上やお世話になった人への感謝の気持ちをこめて贈り物をするようになり、現在の形になっていったのだそうです。
今の若い人の間にはお中元を贈るという習慣はなくなってきているそうですし、むしろ本来のお供え物に戻って、親しい人々の間で行なわれる行事になっていくといいのに。
決してデパート商戦の反逆をしているわけではないんです。

特に今年は、梅雨の日本を離れていたから言える事かも知れませんし。
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2011.06.29 Wednesday 07:09

パリのうどん

フランス人と日本人の違うところは幾つもありますが、食事ひとつ取り上げても、こんなことがあったりします。

パリに出店して数十年も経つ「うどん」のお店があります。当初は日本食の店もそれ程多くはなく、そのお店の界隈でもポツンとそこだけが“にっぽん”という感じでした。
ところが、今年そのあたりを歩いていて、街の豹変ぶりに驚いたのです。日本や韓国料理のレストランがひしめいているではありませんか。
それでは「うどん」のところは競争が激しいだろうなあ、と思っていましたら、別の理由で大変だと聞きました。

確か四国出身のご主人だと思います。手抜き無しでこだわりのとってもおいしい出し汁なので、今やフランス人のお客様も多くて、行列が出来るほど。ところが・・・。
日本人って、おそばやうどんを食べて出るまでに、余程長くて1時間でしょうか。フランス人はそこが違うのです!カフェで「un café」のみで2時間も話し込む人だっている国ですから、うどんを食べ終わってもぐちゃぐちゃおしゃべりしていて、なかなか帰ろうとしない。従って、次の人が入りたくてもなかなか席が空かない、ということなのだそうです。8人〜10人くらいしか入らないようなお店だったはずで、フランス人にも人気のお店になるのはいいけれど、「うどん」の食べ終わり方も日本人を真似して欲しいな、と思った次第です。
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2011.06.09 Thursday 00:44

中庭

知人の会社に長く勤めていた男性が、退社する事になりました。確か彼が10代の頃にその会社の社長と出会い、社長に薦めて1台のコンピューターを導入したのでした。当時はノートパソコンも普及していなかった時代の話です。会社に一人コンピューターに強い人が居ると助かりますが、彼は、そういう頼れる人だったのです。
さて、いよいよ故郷に帰る彼がマンションを売るということを耳にしました。もし貴方がそういう話を聞いた場合、何が一番必須ですか?例えば、環境とか部屋の広さ、あるいはお値段とか・・・。私は、「部屋の向き」が気になります。やっぱり「東南の角」が最高かなあ。
何気なくお茶の時間に、KAKOさんにその話をしました。すると「パリに住んでいた頃、南向きの部屋がいいとか考えた事も無かった」と言うのです。どうしてでしょう。それは、パリの古い建物が道路との関係でどのように建っているかを知っていれば、分かってきます。多くのアパルトマンがメインの玄関は表通りに面していますが、そこから一旦中に入ると「中庭」になっていて各々の家の玄関とか入口は中庭にあるのです。表通りはにぎやかで車も人通りも多い道であっても、ひとたび中庭に入ると、ひんやりと静かです。当然、家々の窓は中庭に向いていますから、全部が南という訳にはいきません。昼間でも電気をつけたくなるような部屋もあるわけです。例えばこんな感じ。

実際は四方が囲まれているのですが・・・日本の住居とはかなり構造が違います。
「それで、パリの人は太陽を求めて、外の風に触れたくて外に長く出ているのかも知れない」とKAKOさんは続けました。成る程、パリに暮らす多くの人は「中庭族」なんですね。ということは、パリのカフェの椅子には観光客だけではなく、当然のごとくパリジャンやパリジェンヌもいて、歩道にまで椅子がはみ出ているカフェの写真、よくある光景ですが、そこにも意味があるのだと思うようになったのでした。
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2010.07.04 Sunday 15:54

「包む」こと

日本人は「包む」ことに異常なほどの神経を使いますが、他の国ではそうでもない、というお話から。KAKOさんがパリに留学し暮らし始めてしばらくした頃、自分では割と高価な買い物をしたのだそうです。お金を払ってウキウキと待っていますと、何の模様もない安っぽい白い紙袋に無造作に入れて渡されて、かなりビックリしたことを、今でもはっきり覚えている、と言っていました。
しかし、その単純な袋の感触が、後になるとなかなか味わい深い想い出の手触りになるのですから、異国へのあこがれというのは不思議です。
パリでは至極当然のような無造作な包み方は、日本では誠心誠意尽くされた包み方になって、現在に至っています。捨てられる包装紙や箱の量は凄いだろうと思います。しかし、包むことに精神も一緒に包んでいるのでしょうから、そこが日本人の素晴らしい文化でもあり、否定できません。

そうそう、風呂敷というのがありました。「ました」と過去形になってしまうのは、現実として風呂敷を持って電車に乗っている人も見かけないので残念ですが、優れものの一つですね。本のように四角いものも、ワインのような瓶類も、どんな形の物も包み込める布です。いつでしたか、お酒を頂いたとき木綿の風呂敷にくるんであったのは嬉しかったです。数年経った今も畳まれて抽斗に残っています。
さて、暑い季節の外出のときには、晒の和手ぬぐい1枚を鞄にひそませて・・と思いますが、今年は風呂敷1枚も入れることにしようか・・・でも、打合せで思いがけない書類を渡されたりしたら、さりげなく風呂敷・・・ではなくて、まだまだ紙袋とかそういう袋を広げることになりそうですが。
ご参考までに、結び方いろいろ。http://huroshiki.com/?mode=f1
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2010.06.11 Friday 21:30

子供が主役

昨日は朝から東京に向かい、リハーサルスタジオで一日過ごしました。来週からレコーディングがスタートするため、いよいよ大詰めの確認作業です。ピアノのまわりに弦楽3部をどのような配置にするかで響き方も違ってくるため、前もってエンジニアから届いていた内容に合わせてセッティング。スコアをチェックする頼もしい女性、Nさんも参加して始まりました。リハーサルの間、レコード会社のディレクターも私も別件の打合せなどで外に出かけていたため、休憩の時もおりませんでした。

今日になってKAKOさんが、弦楽の方達は疲れたろうなあ・・・と心配顔。どうも、新しい課題を皆さんに出したようです。

さらに、休憩時間にAさんが話題にした保育園の話しになりました。何やらいまどきの保育園では、親が子供にやってあげなければならないことが沢山あるようなんですね。特に音楽家であると同時に母親役もやっているAさんにとっては、リハーサル時間やレコーディングの時間帯は、毎日のスケジュールを組む上で大事なこと。
来週は保育園で「お弁当会」というような行事?があるようです。幼い子供に接していない者にはよく分からないのですが、その日のお弁当はフツーのメニューでは全くダメで、アンパンマンとか何かしらの話題のキャラクターとかを、お弁当の中で表現しなければならないのだそうです。そしてどんなお弁当を持ってきたか、持たせたか、親同士でそれぞれチェック!?

それを聞いてKAKOさんは”目が点”になったそうです。日本人はわりと子供中心に考える傾向があるけれど、親が子供のことでお付き合いさせられる時間をもっと別のことで使えるようにすべきではないだろうか。
Aさんのことが可哀相に思えて語調が強くなり、エスカレートして話しは続きます。
フランスでは、人前で子供が騒いだりダダをこねたりすると、親は非常に厳しく叱る。一人の人格として扱っているから。それに対して日本の大人は子供に甘い。飛行機や電車やレストランやあらゆる場所で、子供のわがままを放任している。どうすべきかの判断を、子ども自身に教える親は本当に少ない。

子供時代を数十年も前に過ごした者にとって、その頃の親は優しくも厳しい存在でした・・・。





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2010.05.29 Saturday 15:36

美しさの基準

由緒ある建物がある日忽然と姿を消して、その跡地が駐車場になったことがありました。谷崎潤一郎や与謝野晶子など、作家や文化人といわれる方々が多く滞在したことでも知られた場所だったのです。壊すのは一瞬、作るには多くの時間と人間のロマンが重なり合って出来上がります。行政は何故、歴史的建造物をいとも簡単に駐車場にしてしまうのでしょう。怒り心頭に達す、という心境です。

学生時代のパリで・・・と始まったKAKOさんのお話し。パリの街並は、戦前からほとんど変らぬ建物で成り立っています。そういう中にも、時折新しいアパルトマンが建築されますが、当時、1970年代(!)に居た頃は、そういう建物を見て「新しくていいなあ」と、思ったままを言ったところ、フランス人の友人が「ああいうのは美しくない、きたない」と、はき捨てるようにつぶやいたので、びっくりしたそうです。
その意味が分かるようになるには、更に長い年月をパリで過ごすことが出来たからだ、と言います。

数百年もの間人々と共に生き年月の経過と共に黒ずんだ石の建造物が、世紀を越えて今現在もここに存在するということに感動しますし、古き良きものをすぐには新しいものと取り替えてしまわない感性が、連綿と残っていることは見習いたいことの一つです。古臭いというだけですぐに壊し、新しいものと取り替えようという前に、美しく残してゆこうと思い立つこと。日本全国の一つ一つの町らしさは、そういうところから変ってゆくように思いました。

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2010.05.14 Friday 18:23

BGM嫌い

4月22日に出発してからのツアーから戻り、あとは東京の2回公演のみとなりました。
もう少しですから気を抜かないで元気に乗り切りたいと思います。
それにしても約2週間の旅、ちょっとした海外旅行にも行けてしまう日数です。スタッフのKさんから「お疲れさま」のメールがきていましたが、家に戻ると背の高さくらいまであった大きな観葉植物が枯れていて、ガッカリしたそうです。誰もいない留守中の鉢物は、どうしたらよいのでしょう。みんなの悩みです。

今日は、お蕎麦屋さんでの出来事。このごろは、ちょっとおしゃれな感じのレストランでBGMにJAZZをかけている所が多いです。このお蕎麦屋さんでもJAZZがかかっていました。窓の下にはせせらぎが見えて、新緑の木々に囲まれた、すばらしいロケーションです。鳥たちの餌台も手作りのものがあちこちに置かれています。窓から手の届きそうな小枝に「カバノキ科 ハシバミ」と名札までついていて、店主の趣味が感じられました。
しかし、BGMの音は小さめですがアップテンポの曲が続くので、ゆっくりお蕎麦を食べたいと思っても、落ち着かないのです。渓流の音に耳を澄ませたいのに、とイライラしました。気持ちの良い自然を楽しめる環境にBGMなど無くていいのに、と思いますが、多分雰囲気作りにBGMは欠かせないとでも思っているのでしょうね。

昔、KAKOさんは喫茶店でのインタビューや取材を引き受けませんでした。例えば、質問に答えようとして自分の考えごとに集中したくても、BGMがあるとそちらのほうが気になってしまうから、だと言っていました。音楽家だから、余計そうなるのかも知れませんが、その時に、よくフランスと日本を比較していました。・・・・・・日本は、何故あらゆる場所でBGMをかけるのだろうか。ParisのカフェにBGMは無い。だから人々の談笑の声は時にはひそやかになるし、うれしいことや素晴らしく楽しい時にはにぎやかになって声高にもなる。でも、決して周囲が眉をひそめるようなガサついた空気にはならない。何故かみんなが人生のひとこまを演じているかのように、見えたりもする。そして、その中に自分も居ることを思わせてくれる。・・・・・・



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