2017.11.14 Tuesday 21:06

安藤忠雄展-挑戦-

昨日は東京の国立新美術館 開館10周年「安藤忠雄展 -挑戦-」と、サントリーホールでの「辻井伸行デビュー10周年記念 特別コンサート」に行ってきました。
偶然ですが、どちらも10周年だったのです。



安藤忠雄さんとは、北海道の「水の教会」をKAKOさんが訪れて1993年に曲が生まれたという機縁があり、以後現在に至るまで、お互いの仕事の成果を通信するなどの交遊が続いています。今回の展覧会も9月27日から始まっていますが、事前のレセプションに御招待をいただいていながら海外へ出ていたので、その日に会場でお会いできないままで、KAKOさんは残念に思っていました。

平日なのに週末かと思うほど非常に混んでいて人気の高さが窺えます。
会場に入って初めの展示室には、安藤さんの初期の代表的住宅建築”住吉の長屋”(1976年)の模型がありました。
間口2間、奥行き7間で14坪、両隣家に挟まれた細長い敷地。玄関から入ると居間があり、台所など、次の部屋に行くには屋根の無い中庭を通らねばならず、雨の日は部屋から部屋へ行くのに、傘をさすことになる、という有名な建物です。写真では知っていましたが、模型を見ると建物にはいわゆる窓はありませんので、採光は真ん中の中庭に面した「掃き出し」しか無いようです。空も光もここからしか感じられません。

広い会場の殆どの展示は、これまでに発売されている安藤さんの本で知ったものです。今回のハイライトでもある、代表作「光の教会」が原寸大で野外展示場に再現されたものも、20年くらい前に大阪・茨木市の現地で教会内部に入った経験があるので、床材のことなどを思い出して懐かしかったですが、今回は建物を外から見ることが出来ました。するとコンクリートで囲った部分があることに気付きます。
まずはチラシの裏面にあった写真。

そして、今回の展示で外から撮影。


KAKOさん曰く「もしかしたら、内部に入る光を調節するためなのか」。
うーん、茨木では隣接する建物との問題上、必要だったものかも・・・。それとも単に外通路だったりして。


会場はいくつかのセクションに分かれていますが、安藤さんの言葉が英訳付きで沢山展示されていて、こういう一節がありました。

・・・物質それ自体や形式ではなく、記憶として人々の記憶の中で永遠に生き続ける建築を作りたかった・・・

あと、逆境もチャンス・・・という言葉もあって、ホントにひどい条件を誰も予期しないような発想で解決する、”怪傑黒頭巾”のような人だと、つくづく思いながら拝見してきました。


ところで、北海道の「水の教会」の雪景色が絵葉書で売っていたのですが、曲想を得るために訪れた時期に似ているというので、KAKOさんが購入したものです。


ホームページのこちらでは、KAKOさんが1993年に水の教会で演奏したコンサートの模様を、ご覧頂けます。

会場を後にしたとき、世界中で大活躍する安藤忠雄さんの原点は、”住吉の長屋”かな、と勝手に思いましたが。

2017/11/14


  • - -

2017.09.18 Monday 17:49

ソーシャル・ボタン

もう半年以上前から、KAKOさんのホームページをリニューアルする話が出ていました。
同じホームページ画面が続き過ぎると、飽きる人も多いという理由もありそうですが、ちょうどサーバーを変更するタイミング、ということもあるようでした。

現在は白っぽい背景で爽やかなイメージですが、リニューアル予定の画面は全体が黒っぽい地色で情報は白抜き文字、グッとマニアックな雰囲気です。そのうち、今のままが良いような話となって、しばらく現状維持という結論となったのです。

ホームページ作成のご担当者から、オフィシャルブログ「アトリエ通信」にtwitterツイッターとかFacebookフェイスブックのソーシャル・リンク・ボタンを付けてみては?と薦められました。
ソーシャルに参加していない者には、今ひとつイメージがわきません。
KAKOさんについての記事が、枝葉のように広がるということでしょうか?

コンサートやCD、参加した映画の音楽などを中心に、木々や花などで感じたことも少し、とにかくささやかな文章や写真で綴っておりますが、何か気に入りましたらボタンをクリックしてみて下さい。

最近の記事では、7月31日に書いた「異国のシダレモミジ」などは、人から人へ伝言ゲームのように届いたら楽しいな、と思ったりしています。

ところで、今年も夏休みが全く取れないまま9月になってしまいました。ようやくまとまった日数が取れることになりましたので、しばらくの間アトリエ通信もおやすみモードに入ります。
でも、この時期に間に合わなかったという仕事のメールを「水を差すように送ります」という前触れもありましたけど。

来年2月〜3月のコンサートについても、何かとお知らせしたいことが出てくるかと思いますので、おやすみモードではありながらも、時折は更新したいと考えています。

2017/09/18
  • - -

2017.09.06 Wednesday 14:13

漢字が書けなくなる?

パソコンで漢字変換していると、かつては手書きが出来たはずの漢字が、いざとなった時に書けなくなっている!ことに気付き、愕然としたこと無いでしょうか?
昨日はこの字が書けませんでした。
「齋藤」の齋の字です。

封筒に書こうとして、アレッ?と思い、こういうサイトがあるのを知った次第。
書き順を示してくれるのです。

http://kakijun.jp/page/sai200.html

そもそも、今回の齋藤さんは、メールアドレスのほうは齋藤になっているのに、送られてきた封筒の差出人名は斎藤になっていたのです。それで、どちらが正しいのかをご本人に問い合わせすると、メールアドレスの方が正しいとのこと。
書き順を覚えて何とか決着。

そもそも苗字の「サイトウ」さんは多いですし、様々な漢字が当てられています。

ここから下は、TBSテレビで放送された内容からの引用です。
名字(苗字)研究家によるとトップが「斎藤」で「斉藤」「齋藤」と続くそうで、「西藤」「西塔」「才藤」などもあるとか。
そもそも平安時代に、藤原氏の一族である藤原叙用(もちのぶ)が、伊勢神宮近くにあった役所の「斎宮寮(さいぐうりょう)」の長官を務めていたことから、「斎宮寮(さいぐうりょう)の藤原氏」ということで「斎藤」を名乗ったことが始まりなんだそうです。
明治時代になると、それまで貴族や武士などしか名字を使うことが許されていなかったのが、国民全員に名字を名乗ることが義務付けられ、多くの庶民が役所に行き、名字を申請しました。このとき人々は口頭で名字を伝える場合も多く、すべての役人が読み書きを出来た訳でもなかったので、「サイトウでお願いします!」と言われたのに対し、役人はそれぞれ思い思いの「サイトウ」を書いてしまったというワケ。
「齋藤」は旧字体で書いてしまったパターン、何と「斉藤」は本来の「斎藤」の書き間違い、なのだそう。
「斉」は当時「さい」ではなく「せい」と読んでいたので、単純な間違いとしか言いようがない、と名字研究家が答えているとか。

それはともかく、書けなくなった漢字が沢山ありそうで、怖い!です。日常的に「手書き」することを多くしなければ。

KAKOさんは、コンピューターが人類を変えてしまう・・・だろうと、具体的にどうとは分からないが、と言っていましたが、漢字が書けなくなる、というのも大きな変化ですね。

2017/09/06
  • - -

2017.05.22 Monday 15:52

生きる秘訣

来月6月3日(土)公開の映画「笑う101歳×2」の映画評からいくつか。

************

若い人は歳をとるのが怖くなくなるでしょうし、年寄りは元気がでますねえ。
人の一生をあらためて考える時代になったんだと思います。貴重な記録でもありますね。
養老孟司(解剖学者)

常にハッキリと感じたことを言葉にする、颯爽とした覇気。
これがお二人から受け取った、生きる秘訣です。
100年の歴史を生き、なお今の一刻を生きようとするお二人に、老いはありませんでした。
素晴らしい映画を作って下さってありがとう!
加藤登紀子(歌手)

裂ぱくの気合で愚直なまでに一本道を歩いてきたむのさん
しなやかに美しく歴史の証言者になった笹本さん
「君は僕のガールフレンドだね」と私にささやいたむのさん
「好きな人に手をとられて死にたいわ」と笹本さん
激しさの中にユーモアもあった。
もし おふたりともいなくなったら 日本は又恐ろしい時代に向かうのでしょうか。
おふたりの命の言葉をぜひ聞いて下さい。
松島トモ子(女優)

健康で長生きをし、日本をよい国にするヒントがいっぱい。よく笑うこと。自由に生きること。
言うべき言葉をいいタイミングで語ること。この映画すごい!
蒲田實(医師・作家)

************

先日、恵比寿ガーデンプレイスに行く用事があったのですが、
この映画が上映される東京都写真美術館もすぐそばにありました。

ドキュメンタリーのお一人・むのたけじさんは、終戦後、故郷の秋田県横手に戻ります。映像が冬景色から始まるとメインテーマ曲、KAKOさんのピアノ。

もう一人の笹本恒子さんが撮影していた「明治生まれの女性たち」にも感動します。

2017/05/22
  • - -

2017.05.12 Friday 13:01

クマガイソウ

先月末、レコーディングで岐阜に行ったことを書きましたが、そのときの新幹線での車内誌「ひととき」が、まだ机の上にあります。
何か気になることがあってそのままにしていたのですが、今日、印をつけていた頁を読んでみました。

「熊谷はかちのひたたれにあか皮おどしの鎧きて、紅のほろをかけ」
平家物語の一節で、源氏方の武将、熊谷直実(くまがい なおざね)の戦場での出で立ちの様子なのだそう。
「ほろ」とは布製の武具「母衣(ほろ)」のことで、敵の矢をふせぐために鎧の上から背にかけた大形の布。風で膨らんだ母衣は流れ矢を防ぎ、味方には存在を示す標識ともなり・・・
だそうで、
読んでいるだけで戦場の壮観さが目に浮かぶようです。

一枚の布が武具?
そうです、文面はさらに続きます。

矢は堅いものにあたると危害を与え、逆に布のような柔らかいものでは、その勢いがそがれて身体を保護することを知っていた・・・。

そこでクマガイソウに話は飛びますが、画像と名前の由来を調べてみました。

ラン科の多年草で、和名の由来は、膨らんだ形の唇弁を昔の武士が背中に背負った母衣に見立ててつけられた。

源平合戦の熊谷直実は白く紫褐色の模様のクマガイソウ。



平敦盛(たいら の あつもり)は赤紫色のアツモリソウ。



絶滅のおそれもあって「特定国内希少野生動植物種」に指定されているそうです。

KAKOさんは、湯河原の仕事場のゼラニウム、ローズマリー、ユーカリ、木瓜(ボケ)の鉢植えを冬の間も外に出したり水管理をずっとしていました。
初夏ともなると、それまで育ちが遅かったのに花も葉もグングン元気な色合いになって来るので、5月は大好きだそうです。
元気になる映画「笑う101歳×2」が6月3日(土)から公開。



公式サイトはこちら↓
http://www.warau101.com/

このときのテーマ曲が、先日録音したクァルテットのアルバムに入ることが決まりました。
そしてKAKOさんがどうしてもつけたかったという曲名が、じつは花にちなんでいるのです。
それは、また次回に。

2017/05/12
  • - -

2017.03.17 Friday 20:21

放送文化賞

3月17日(金)はNHKホールにて「第68回日本放送協会 放送文化賞」の授賞式がありました。
この賞は1949年度(昭和24年度)から始まったそうで長い歴史がありますし、暮らしと放送の関わりや、放送事業の推移のめざましさを考え合わせたりすると、音楽家としては一人受賞できたこと、なかなか得がたい機会だったと思います。

早春の花「連翹(れんぎょう)」の黄色がステージにあざやかです。
今年受賞した方々の登壇の様子。



左から地震研究の専門家・阿部勝征(かつゆき)さん(東京大学名誉教授)の代理ご家族2名、ご本人は昨秋急逝されたそうです。
電磁界理論の第一人者・安藤真(まこと)さん・(東京工業大学 理事・副学長)。
KAKOさん。
ご存じタモリさん。1975年のデビューだそうです。
俳優・三田佳子さん。さすがに場が華やぎます。
群馬県立ぐんま昆虫の森 名誉園長の矢島稔さん。

このあとステージでは各受賞者の挨拶があり、別会場での懇親会のスナップ。
タモリさんと歓談中。


三田さんや矢島さんも加わって。


安藤さんもご一緒に。


KAKOさんのスピーチは、私もこの日初めて聞きましたが、3分以内という制限時間を守るためにご自身で練りに練って原稿を用意していたと思います。作曲家としての日頃の心構えや意気込みを端的にまとめていてちょっと感動的でした。
1月に70歳となった覚えやすい年なので、良い記念にもなった受賞ですね。
映像と音楽が響き合う仕事を、これからも生涯現役で続けていきたいものです。

NHKwebニュースに授賞式のことがアップされていました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170317/k10010915071000.html


2017/03/17
  • - -

2017.03.03 Friday 12:10

受賞のお知らせ

昨日の夕方、突然「おめでとうございます!」というメールが、海外に滞在している親しい方から届きました。
KAKOさんが日本放送協会の第68回「放送文化賞」を受賞したというのを、朝日新聞デジタル17時20分のニュースで読んだそうなのです。
インターネット、これが一番早く出回ったのかと思います。

今朝になって、ラジオやテレビで知った方からのメールが届きましたが、KAKOさんも私もまだテレビニュースを見ていなかったので、インターネットのNHKニュースを確認してみました。
日付は3月2日の夜10時過ぎています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170302/k10010896691000.html?utm_int=news-culture_contents_list-items_001

1980年代に、フランスから帰国するなりNHKドラマの番組ディレクターから依頼があったり、1995年〜96年のNHKスペシャル「映像の世紀」や20年後の「新・映像の世紀」と、素晴らしい番組に参加できたことが端緒となっているわけですが、アナウンサーの言葉にあるように、「・・楽曲で支え、多くの人々の心を捉えてきた・・」と讃えられたことは、うれしいことです。

同じく今回受賞する「タモリ」さんは、NHKスペシャルがスタートした1989年に「シリーズ 人体」で司会を務めていました。NHKスペシャル25周年企画の冊子でのインタビュー記事があるのですが、その中にこんな箇所が。

・・・私は特に、1995年から始まった大型シリーズ「映像の世紀」が好きでしたね。(中略)テーマ曲「パリは燃えているか」は今でも口ずさめるほど。・・・


思いがけない人の出現に、
--どこかで誰かが聴いてくれている--
と、気を引き締めたものです。

2017/03/03
  • - -

2016.11.26 Saturday 11:06

初雪

一昨日は関東以北を中心に初雪でしたが、軽井沢の定点観測さんからも、積雪の多さを感じさせる写真が届きました。



Snowcakeスノーケーキのようです。

湯河原も初雪で、山々が霞んだ日でした。

今日は飛行機で鳥取へ。琴浦町カウベルホールでクァルテットが久しぶりに揃ってリハーサル。明日本番です。このホールには1988年に初めて行きました。400人収容で小さいのですが、非常に響きが良く、何とここでKAKOさんが演奏するのは今年で8回目とのこと。過去には、二胡奏者の姜建華(ジャン ジェンホア)さんとのデュエットもありました。

日本海は雨になるかも知れませんね。

2016/11/26
  • - -

2016.11.12 Saturday 18:10

うれしいニュース

ちょうど2ヶ月ぶりのブログ更新です。

●うれしいニュース!
9月に東京・オーチャードホールで開催された「映像の世紀コンサート」が、NHK・BSで放送されることが決定しました。
東京で1日のみの公演でしたので、ご来場いただけなかった方々も是非ご覧下さい。

《放送日》
※12月4日(日)13:00〜14:29(BSプレミアム)

番組ホームページ
https://www.nhk.or.jp/special/eizo/program/ にはこのように書かれていました。
“NHKスペシャル「映像の世紀」の貴重な映像を生のオーケストラサウンドとともにお届けする。2016年9月に東京・オーチャードホールで行われた「映像の世紀コンサート」の模様を放送する。テーマ音楽「パリは燃えているか」をはじめ、加古隆氏の作曲したNHKスペシャル「映像の世紀」の数々の音楽は、映像に新たな命を吹き込んでいる。今回、番組の映像を音楽に合わせて再編集、巨大スクリーンに投影しながら、映像と音楽の圧倒的なコラボレーションで激動の100年を振り返る。壮大な音楽と歴史的映像が織りなす息もつかせぬ緊迫の90分である”

●新春のコンサート
今年の春に大好評だった加古隆クァルテットの「新・映像の世紀 コンサート」が、年明けの1月に関西で行われます。第1部はピアノ・ソロ、第2部はクァルテット。詳細はHPでご確認下さい。

日時:2017年1月15日(日) 開演15:00 (開場14:30)
会場:奈良・橿原文化会館 大ホール

日時:2017年1月21日(土) 開演15:00 (開場14:30)
会場:兵庫・伊丹アイフォニックホール

2016/11/12
  • - -

2016.08.11 Thursday 20:07

音楽の顔

KAKOさんのCDがエイベックス・クラシックスから発売されるようになった頃、カメラマン氏 とグラフィックデザイナーの女性を紹介されました。
最初のアルバムが2006年の「PIANO」です。



このデザイナーが北海道のご出身だと、今日初めて知りました。

今までも夏にはきっと帰省されていたのですね。今年は出身地の美瑛町で、ご自身の展覧会を開くということです。
テーマは「音楽家の顔」かしらと思ったら、展覧会のタイトルは「音楽の顔 展」になっています。彼女:ふなやなぎめぐみさんがデザインされたCDジャケットやグラフィックデザインの仕事がビッシリ貼られたポスターです。



KAKOさん自身も気に入っている「アンソロジー  ANTHOLOGY」のCDジャケットが左上のほうに見えますね。カメラマンは堀裕二さん。

いつも素敵な仕上がりにしてくださる方々なので、ちょっとお知らせしたかったのでした。

2016/08/11
  • - -

<<new | 1 / 6pages | old>>
 
CALENDAR
NEW ENTRY
ARCHIVES
CATEGORY
PROFILE
MOBILE
LINK