2017.05.23 Tuesday 20:05

日本映画批評家大賞

「エヴェレスト〜神々の山嶺(いただき)〜」の音楽で「日本映画批評家大賞」の映画音楽賞を受賞致しました。

5月16日に授賞式があったのですがKAKOさんは都合がつかず出席できなかったので、今日、トロフィーなどが郵送されてきました。

パンフレットと受賞者リボン。


評を書いて下さった国弘よう子さんによると、サウンドトラックを引き合いに出しながら、映画の最初のほうでカトマンズの街中で流れる「ララバイ・オブ・エヴェレストー序章ー」や、危険な登頂に挑む壮大なメロディー「エヴェレストの風となれー運命ー」など、”繊細で優しくそれでいて大胆な音楽が映画に溶け込んで心地よい”のだそうです。

もし映画をご覧になっていなくとも、サントラを是非お聴きになってみてくださいね。

こちらは日本映画批評家大賞のサイトです。
http://jmcao.org/

2017/05/23
  • - -

2017.03.02 Thursday 13:18

『春と修羅』の奥底に

時折、書店からの「著者謹呈」本が届きます。
殆どは、仕事で知り合った方々が執筆されたもので、今回はテレビ番組で演出家でいらした方の、ノンフィクションでした。

KAKOさんは作曲中で直ぐには読めないので、私が先に拝見。KAKOさんと私への連名で郵送されてきたので、まあいいでしょう。

今野勉・著「宮沢賢治の真実」新潮社



あまりに感動してしまい、ちょっとひと言ご報告する次第なのです。

発行側が挟み込んだA4の紙にはこんな文が。
・・・・
賢治の作品に魅了されて半世紀ーー数多の感動作を生み出した”テレビ界のレジェンド”が出会った「異形の詩」
たった4行の背後に、誰も知らない賢治がじっと息を潜めていた・・・・

このコピー文を読まずに本を開きました。
最初の1行はこんな言葉で始まります。
「私はこれまで四人の宮沢賢治に出会っている。」

そして中学の時に出会った『貝の火』から始まり、時代を追って今野氏が4つに形容した賢治像が書かれています。

「生命の伝道者」
「農業を信じ、農業を愛し、農業に希望を託した人」
「野宿の人」
「誰にも理解できない言葉を使う人」

そして、たった4行の文語詩の、ただならぬ「異形」さの謎を解いてゆくところから、五人目の宮沢賢治が立ち現れてくるのでした。
何しろ言葉の謎が次の謎を呼び、読み進める自分も「どうなるのか、何がこの先待っているのか」と、著者の後ろから付いてゆく秘密探偵にでもなった気分です。『春と修羅』の奥底にあるものは?『銀河鉄道の夜』の「ジョバンニの切符」とは?

意外な真実が明かされていって、著者の足掛け6年の締めくくり、400頁の最後の章では瞼が濡れました。


さて、KAKOさんが1988年に発表したCD「KENJI」は、最近のファンの方はご存じないかも知れませんが、まさしく宮沢賢治がテーマです。


賢治の短歌、詩、童話から野沢那智さんが選び出した言葉と朗読、KAKOさんの音楽とが響き合うというCDでした。
これをステージで表現した際には、「賢治から聴こえる音楽」とタイトルがつき、ピアノとチェロとで『永訣の朝』も奏でられました。もちろん初演当時の朗読は、今は故人の野沢那智さんでしたが、その後は、花巻で劇団も主宰されている方に飛んできていただいたり、、、。当時、ステージを収録したビデオも発売されたのです。(今ではビデオを再生できる機器を持っていない人が殆どですね)

KAKOさんは昨年の暮れ、久しぶりに再演したいようなことをつぶやいていましたので、偶然性も感じる謹呈本でした。
私は「KENJI」のどの曲も好きですが、特にエピローグの「注文の多い料理店の序」に流れる曲と詩を、懐かしさを伴いながら思い出します。

2017/03/02
  • - -

2017.02.25 Saturday 17:58

再演と初演と

本日、情報公開されました!

昨年、大・大・大反響を呼んだ「映像の世紀コンサート」の再演が決定したのです。
オーケストラとナレーターは変わりますが、東京で同じ会場、同じ月、素晴らしかった指揮者も同じです。

9/2(土)13:00/17:00 映像の世紀コンサート Bunkamuraオーチャードホール
http://www.ints.co.jp/nhk-special2017/index-tokyo.htm

そればかりではありません。
なんと、「映像の世紀コンサート」の加古隆クァルテット・バージョンが、今年は新登場!!するのですぞ。
この初演は栃木県宇都宮市。
シンセサイザーの羽毛田丈史さんの参加というニュースも素敵ですし、オーケストラとはひと味違う「映像の世紀コンサート」が実現します。クァルテットびいきの私もワクワク。

7/12(土)19:00 映像の世紀コンサート 栃木県総合文化センター
http://www.ints.co.jp/nhk-special2017/index-tochigi.htm

KAKOさんは、クァルテットバージョンの為に曲を一つ一つチェックして、映像との絡みで数秒の単位でアレンジの変更を施すため、今から閉じこもりの毎日を送っています。

2017/02/25
  • - -

2017.02.22 Wednesday 17:12

必見のテレビ放送

待ってました!

●辻井伸行、レ・フレール、加古隆の「THE PIANIST! 2016」が放映決定!

昨年7月、東京オーチャードホールで開催された「THE PIANIST!」が、
下記日程で放送されることが決まりました。

3月3日(金)22:00〜23:25 BSフジ

辻井伸行、レ・フレール、加古隆の3者によるステージは2013年に始まり、昨年はその3回目。
加古隆のコーナーでは、ピアノソロだけではなく「加古隆クァルテット」での演奏も繰り広げられました。

ステージの雰囲気です。



どうぞ録画準備をなさって、お楽しみください!!

2017/02/22
  • - -

2017.01.28 Saturday 16:33

2月(如月)に向かって

冬の定点観測さんから先日届いた、今どきの軽井沢はこんな感じ。



このお庭に隣人のかたが取り付けてくださったという餌台の周りには、小鳥が来ています。

さて、今月は奈良県と兵庫県のコンサートがありましたが、昨年からプログラムに組んでいた第2部の、クァルテットで演奏された「映像の世紀」「新・映像の世紀」の組曲は、ここでひと休み、です。
前回のブログに書いたのですが、個人的にも大好きな組曲なので残念に思い始めていたところ、何と、同じ内容でアルバム(CD)化されることになりました。
録音は4月後半です。
と言うことは、おそらく年内に発売でしょう。

21日(土)の伊丹・アイフォニックでのリハーサル風景。



KAKOさんが鍵盤に指を置いて調弦の場面ですが、ホールの客席側も少し写っています。
椅子を見ただけで、「サロン音楽ホール」のような雰囲気ですね。



そうなのです!
約500席はかなりの急勾配で客席とステージはとても近く、音もクリアに響きわたり、奏者にもお客様にも素晴らしい空間となっています。
ステージの奥がカーブになっているところも、優しく親しみが持てました。

ふと天井を見上げて、あまりに可愛らしいので、パチリ!
お花のかたちのシャンデリア。



関西在住の旧知の作家がいらしていたとのことで、KAKOさんに届いた感想にこんなひと言が書かれていたそうです。
「以前にも増して思索の純度が増した・・・音楽でしか現せない黙示の深まり・・・」
さすがに、文学者の言葉ですね。
アンコールの「黄昏のワルツ」で、魂がどこかに連れ去られたようで立ち上がれなかった・・・とも。

しばらくコンサートの予定はないのですが、来月からは夏以降の企画に合わせて準備が始まります。

2017/01/28

  • - -

2017.01.15 Sunday 21:44

耳を澄ませば

今日は奈良県橿原文化会館で、2017年初のコンサートでした。
朝9時台に雪が舞う京都から近鉄で橿原に向かうのですが、前日からの大雪で近郊の電車はかなり遅れている様子。心配なので早めの電車に乗車変更して出掛けましたが、大和西大寺駅辺りから積雪は殆どありません。拍子抜けした感じ。
でも会場にいらっしゃるお客様にとっては、晴れていて良かったです。

クァルテットの「組曲 新・映像の世紀」が第2部に組まれたプログラム。4人がステージに登場すると客席に期待感が漂い、拍手の場面ごとに盛り上がってきます。いつ見ても美しい佇まいで凛々しい4人!
昨年のツアーと同じ曲目ですし、私は何度も現場で体験してきているのに、これが毎回ワクワクして聴き惚れるんです。

20年前にNHKで放送され様々な編成や曲順でコンサートに組み込んできた「映像の世紀」ですが、 「パリは燃えているか」を軸に、3パート構成にしたこのクァルテットバージョンは個人的にかなり好きです。「神のパッサカリア」や「愛と憎しみの果てに」などの新しい曲の存在感もやはり効を奏しているのではないかと、改めて今日も思いました。

さて、橿原文化会館にはだいぶ昔来ているはず。煉瓦色の建物に記憶がありました。会館のスタッフのかたに調べて頂いたら、何と24年前の1993年とのこと。当時の年間事業パンフレットのモノクロコピーをくださったので、ここに掲載します。



中央に小さくKAKOさんの演奏写真が有りますが、90年代によく使用した写真で、懐かしかったです。アトリエに戻り93年の資料を調べれば、チラシが出てくるかも知れません。

ところで、この会館のご担当者さんがリハーサル中のKAKOさんへご挨拶したいということでお待ちしていたら、両隣に二人の男性が付き添った形で現れました。どうも杖を持っているようだし、視線が正面を向いていらっしゃらないのでどうしたのかと思っていましたら。
何と、この人は全盲だったのです。
(その事に気付かず、私は名刺を渡そうとしても受け取ってもらえず焦ったりして…)
目は見えないけれど、ずっとKAKOさんの音楽のファンでもあって、いつかコンサートを実現したいと考えていらしたとか。
県の職員だと思うのですが、ご本人も採用する側も素晴らしいですね。
その事に感激して帰路につきました。

続いて、21日(土)は伊丹アイフォニックのコンサートです。

2017/01/15
  • - -

2016.09.12 Monday 11:59

笑う101歳

8月中KAKOさんがずっと作曲していたドキュメンタリー映画「笑う101歳×2」の音楽録音が、今月上旬に終わりました。

映画の主人公は、101歳になられるジャーナリストのお二人、「笹本恒子」さんと「むのたけじ」さん。
映画の公式サイトはこちら↓ですが、まだ多くの情報がアップされていないようです。
http://www.warau101.com/

こういうニュースも出ています。映画の公開は来年です。
http://eiga.com/news/20160717/2/


録音スタジオで指揮をしているKAKOさん。
また素敵な曲が生まれました。


河邑厚徳〈かわむらあつのり〉監督(左から二人目)やプロデューサーの皆さんと撮影。


「むのたけじ」さんは今年8月に残念ながらお亡くなりになりましたので、そういう意味でも貴重な映画になりそうです。
来月の東京国際映画祭で上映される予定とのこと。また詳細が分かれば、お知らせ致します。

さて、大きな企画のコンサートも、音楽録音の仕事も無事に終わりましたので、ようやく遅い夏休みを取ることができます。アトリエ通信も10月上旬までお休みに入りますので、次回はすっかり秋の季節ですね。

2016/09/12
  • - -

2016.09.11 Sunday 21:22

映像の世紀コンサート

昨日9月10日(土)、東京・渋谷のオーチャードホールで、「映像の世紀コンサート」が昼夜2公演行われました。

リハーサル風景 その 


リハーサル風景 その◆


見逃さないで!とアトリエ通信の過去ブログに書きましたが、期待を裏切らない素晴らしいコンサートだったと思います。
20世紀100年間の世界史に加え、1995年のNHKスペシャル「映像の世紀」の放映時点では、発見されていなかったり秘密にされていた記録映像なども駆使され、見事な構成。

映像は時間軸に沿って映し出され、1895年にフランスのリュミエール兄弟が「動く写真 シネマトグラフ」を発明した時代から、私たちがスマホなどで簡単に撮影出来る今に至るまでに、世界がどの様に変遷してきたか、目と耳と心とに訴える内容でした。

登場する世界中の人々は、まさにそこに生きた人びと。
生と死の狭間を見ていると、人間は生きる時代を選べない、その時代背景と共にあるのだ、ということを改めて思い直したりします。
戦争の世紀とも言われた20世紀。過酷な、どのような状況も同じ人間が産み出したものですが、しかし又、命を繋ぐものとしての人間の叡知と未来に希望を持ちたくなります。
ラストシーンは、国も性別も年齢も様々な人々の笑顔がコチラを(レンズを)見ています。

このコンサートなら、世界平和へのメッセンジャーに成り得るのでは?と思ったのは私だけでしょうか。

最後のほうで涙を浮かべる観客が多かったのは、映像と音楽の力が結晶した瞬間でしょう。

こんな素敵なメールも届きました。「音楽が映像に言葉を与え、生命を吹き込む、まさに、その現場にいる気がしました」

岩村力さん指揮の日本フィルハーモニー交響楽団にKAKOさんのピアノ、進藤晶子さんのナレーションという舞台上の皆さんに拍手を。
そして、開催出来たことが奇跡のような制作陣のスタッフに、ねぎらいの大きな拍手を。

2016/09/11
  • - -

2016.07.29 Friday 22:54

総立ちの拍手

今日の午後、新潟県・長岡駅に降りました。KAKOさんも初めての町。
ウワッ暑い!
ツアーの中で一番の暑さ体験かも。
ホテルにチェックインして直ぐに長岡リリックホールへ。途中大きな川を通りかかり運転手の方に聞くと「信濃川です。花火もここですよ」とおっしゃる。川の両側に鬱蒼とした緑の森が迫っていて、川の流れも時の流れも見守ってきたかのようです。

リハーサル前にちょっと周辺を探索。咲き終えたアジサイの植え込みの背後の木々の間から、蝉の鳴き声が聞こえました。


ホールの外観ですが、円形と角形の屋根が見えます。円形のほうがホールのようです。


熱中症になっては困るので慌ててホールの中へ。

KAKOさんのリハーサルが始まっていました。
ステージの奥のほうの曲線に沿ってピアノが斜めに配置されていることからも、ここが四角の床面ではないことが分かります。先ほど外観で円形の屋根を見たので、このホールの特徴があるとは思いましたが、こういう配置は初めてです。





ふとバルコニー席の方へ行ってみますと、細い灯りの柱が足元を照らしています。


この灯りはステージ全体のデザインの一部なのでした。KAKOさんの演奏姿の頭上を見ると、その事がよく分かります。 伊東豊雄氏の設計とか。


700席の赤い椅子もちょっと珍しい形でした。
最後のアンコールも終わって総立ちの拍手には、制作側も感涙もの。終演後のアナウンスで「ほぼ15分後に長岡駅行きのバスがあるのでご利用ください」という内容のことを案内していましたが、こういうケースはあまり聞いたことがありません。新潟県人とか長岡人の気配りにも感動いたしました。
打ち上げ会で出演者から、「今日は本当に幸せに思った」という声があがっていたことも付け加えておきたいです。リリックホールで明日の昼公演が終わったら、翌31日は「THE PIANIST」夏のツアーもいよいよ最終回の大阪となります。
熊本県立劇場コンサートホールだけ、地震の影響で11月21日に延期になっていますので、その地方の皆様は待ちわびていらっしゃることでしょう。

2016/07/29

  • - -

2016.07.26 Tuesday 22:24

初めて尽くし

26日、東京は小雨。「THE PIANIST」渋谷・オーチャードホールの夜公演です。
このツアーで初めてステージ上にスクリーンが設置され、お客様をお迎えするタイトルが映し出されています。


初めて尽くしのもうひとつは、KAKOさんのコーナーがピアノソロとクァルテットの2本立て、だということ。これは東京と大阪公演だけだそうです。それで、今日のリハーサル風景にスクリーンもクァルテットも入ります。


6月の「八ヶ岳」以来、久しぶりにクァルテットのメンバーが揃いました😃🎶
相川麻里子(ヴァイオリン)南かおり(ヴィオラ)植木昭雄(チェロ)

今回もKAKOさんの要望で譜面台を使わず、暗譜なのです!

KAKOさんと3人は親子と言ってもおかしくないくらいの年齢差なのに、音楽をしているときに年齢は無いみたいです。
本番の衣装を着ていませんが、明日の公演模様を収録するようですから、「耳にも目にも美しい」姿をいずれテレビ番組でご覧いただけるかと思います。楽しみです!

2016/07/26





  • - -

<<new | 1 / 11pages | old>>
 
CALENDAR
NEW ENTRY
ARCHIVES
CATEGORY
PROFILE
MOBILE
LINK