2016.07.02 Saturday 12:23

軽井沢の小さな庭から

前回のページはパリ市立劇場でしたが、今日は帰国してカメラに収めたアトリエの庭の写真です。

今年の新顔、「山百合」が今朝咲いたところです。
根付いて来年も咲いてくれますように・・・。




これは先月、伊豆の友人の、そのまた花友達から届いた新顔の「アジサイ」達。白い方の花弁が何とも言えず芸術的。




下の写真は、7年前からあったもの。
花が小さい頃、いつも来ている庭師の人が「これはミナヅキだな。綺麗な花が咲くよ」と教えてくれたので、日陰であまり花をつけなかったのを少し日当たりの良いところに植え替えたら、枝も伸びて美しい瑠璃色ブルーの花が咲きました。



毎年恒例の「アナベル」は、まだ青いですが庭全体での花数は100個ほどもあるでしょうか。



7月に「THE PIANIST」ツアーがあって、ホテル滞在のために軽井沢には8月まで帰って来れないので、アナベルの最盛期には写真をアップ出来そうもありませんが・・・。

KAKOさんは、コンサートを控えて日課のピアノ練習の合間に、この小さな庭をひとまわりしています。
八ヶ岳高原音楽堂で数年前に購入してきた鳥の餌台に、ひまわりの種を入れるのはKAKOさんの役割です。



そして時々、花の美しさや木々の静けさを語ったりしてアトリエに戻ります。

私はふと、北原白秋の詩を思い出しました。

薔薇ノ木ニ
薔薇ノ花咲ク
ナニゴトノ不思議ナケレド

そして、軽井沢にゆかりのある「落葉松」も。

からまつの林を過ぎて、
からまつをしみじみと見き。
からまつはさびしかりけり。
たびゆくはさびしかりけり。

全部で8章ありますが、中学生の授業で初めの1章を知った時に受けた感銘と、そのカラマツの町に滞在している不思議さを思いながら、2章以降も読んでみました。

2016/07/02
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2014.07.20 Sunday 11:43

ホトトギス

今年の春に軽井沢のアトリエへ「移住」してきた頃、KAKOさんが苦々しい顔で、「今年もあの鳥が来るかなあ」と言っていたのを思い出しました。
毎朝4時半になると決まったように鳴き、近くのせいか声も大きく、そのせいで起こされてしまい、昨年のKAKOさんは毎日のように寝不足だったのだそうです。
あまりに悔しいので鳴き声を録音した、と言って聞かせてくれていました。余程参っていたのですね。

甲高く短くて鳴き切らないような変な感じがします。

今年は鳴く場所が少し遠くなったようで睡眠の被害が少ないそうですが、私は、せめて鳥の名前だけでも知りたいと思い専門家に聞いてもらうことにしました。
メールに添付して送ったところ直ぐに回答があり、「ホトトギス」だと思う、とのこと。

バードリサーチ鳴き声図鑑
http://www.bird-research.jp/1_shiryo/nakigoe.html

最近よく聞かれている鳴き声、と題したところに
ヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、、キジバト、ホトトギスとありました。
それでホトトギスをクリックすると・・・
http://www.bird-research.jp/1_shiryo/onsei/hototogisu-ueta-tokyo060610.mp3

聞こえてきました!KAKOさんを悩ました鳥の声!

でも、ホトトギスって確か文人に愛された鳥ではありませんか?
万葉集にも・・・

ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば
   ただ有明(ありあけ)の 月ぞ残れる
         後徳大寺左大臣(藤原実定)

平安時代の貴族たちにとっては、夏のはじまりに飛来するホトトギスは、季節の訪れを象徴する鳥として、ウグイスのようにとても詩的なものに思えたようだと書かれていたりします。
特にホトトギスの第一声(初音)を聴くのは非常に典雅なこととされていて・・・山の鳥の中で朝一番に鳴くといわれるホトトギスの声をなんとか聴くために徹夜して待つ、というのどかな情景が・・・あったのですね。

もしかしたら平安時代のホトトギスは動くのが速く、こちらと思えばまたあちら、というように姿も声もすぐにそこから居なくなったのではないでしょうか。
You Tubeを見ますと、現代のホトトギスは小枝でじっと鳴いていますから。
この鳴き声で朝一番にしばらくの間鳴かれたら、目覚めて眠れなくなるのも道理かと・・・私は思っています。

さてさて、秋に公開される映画「蜩の記」の「ヒグラシ」は、KAKOさんの大好きな鳴き声です。
暑さが増して来ると聞こえてきますね。

2014/07/20
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2010.08.09 Monday 12:28

建築家の椅子

来月に迫ってきた八ヶ岳高原音楽堂のコンサート。これまでは冬とか晩秋などでしたが、今年は夏が終わって高原の空気が澄み渡るいい季節に行われるので、楽しみです。ここは1988年に建てられていますので、もう20年越えたのですが、古さを感じさせない手入れの良さが感じられます。

何と、建築途中にKAKOさんは敷地に立っているのです。草が生い茂った道なき道のようなところを車で通りました。何故かといいますと、その日はホテル棟のロビーで演奏会があったので、支配人が新しく完成するという音楽堂を案内して下さったのでした。八ヶ岳の別荘の方々に支えられていた由緒ある音楽の会が発展して、ホール建設にまで到達したのです。作ったほうも運営する方々も集う人もすばらしい!!20数年に拍手ですね。

この音楽堂の建築家は吉村順三さんです。カラマツ、米マツ、チーク、ツガといった樹木で構成されていて、木に囲まれていると感じますし、客席にいながら外の景色を眺められるガラスの配置も素敵です。客席となるところは、椅子を撤去すると広い床だけにもなります。実はこの椅子、折りたたみなので簡単に収納できるんです。
この椅子も吉村順三さんの考案。とっても軽くてスマートで座りやすくて・・・・。こんなに褒めるのは、KAKOさんのアトリエにもあるからよく知っているのです。

復刻版を購入する際に、参考にしたホームページから写真を拝借。ご覧下さい。


それでは、9月11日にこの椅子もお待ちしていますよ!









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2010.06.25 Friday 21:05

森から生まれた楽器たち

誰にも、好きな風景というのがありますね。今日は、楽器のある1枚の写真のことを。

これは、ヴァイオリンやヴィオラなど、弦楽器を作っていらっしゃる番場順さんのアトリエの壁面の様子です。
楽器そのものが美しく、オブジェのようですね。

都心から離れ、森の中に移住されて10年くらいになるそうですが、楽器作りにはこれ以上の環境はないと、断言していらしたことを思い出します。ホームページもご紹介しましょう。http://www.bambalin.com/index1.html
日本に、こんな素敵なアーティストのようなアルチザンがいらっしゃるのです。
今日、アトリエ通信のリンク・コーナーにも追加致しました。

ピアノも弦楽器も”木の響き”。何年もの間ねかされていた木を扱って究極の楽器に仕上げることも、また、その楽器を最高に美しく奏でようとすることも、すべては音楽というものを愛するからこそですね。

この写真を見ていると、単に飾られた楽器たち、というよりも、何故か「森から生まれた楽器たち」と名付けたくなってしまいます。


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2010.04.02 Friday 14:25

木とともに

今日は、秋に予定されている仕事のための、電話インタビューがありました。
ピアノとヴィオラについての一問一答。
前もって、メールで質問表が送られてきていたのでKAKOさんは目を通していましたが、テレビ局でも新聞社でも、ほとんどの人が最後にもってくるのが、「読者、視聴者へのメッセージ」。

ふっと口をついて出てきたのが、次の言葉でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
々の間を通り抜け、
音楽堂という造の建物に囲まれ、
ステージ奥に広がる空と樹
景色を眺めながら、
ピアノとヴィオラという、
の楽器の響きを楽しんでください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「木」から始まり「木」で締めくくったメッセージ。

KAKOさんは代々木公園の近くに住んでいた頃、特に大好きな桜と白木蓮の大木がありました。あの広い公園の中で、その木のある場所はしっかり覚えていて、季節ごとに訪れたとか。春もいいけれど、葉がすべて落ちきった秋から冬も素晴らしい。まあ、どんなときにも木のたたずまいは美しいものです。

ですから、散歩で見かけていた木がある日突然の工事で切り倒されていたりすると、いたたまれなくなります。どうして切ってしまったのだろう。どこかに移せなかったのだろうか。
自分の身が切られるように心痛む光景です。
木を切る前に必ず申請するような仕組みになっていたら、昔からの風景はもっと残っていただろうに、と思いますね。
梢をわたるさわやかな風を感じて、生きていきたいものです。
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