2018.02.17 Saturday 22:39

海峡を越えて

2月の北海道公演は、決まった時から悪天候が心配でした。
それが的中するとは!

明日の函館公演に前日入りという今日は、低気圧が北日本に迫るという予報となってしまい、予定の運航状況を何度もチェックしました。
条件付きの運航というのがありますが、それは、着陸出来ない時には他の飛行場に行くかも、という事ですし…。

今回の悪天候に合わせ、事前の変更やキャンセルは手数料無料で返金という、その該当する空港の中に函館の名前もあったのです!

それならば、新幹線に切り替えてしまおう!と思い切って判断を下しましたが、それで良いのか?
というのも、新幹線利用となれば湯河原から北海道はおよそ7時間、、、KAKOさんはなかなか首をタテにふりませんでした。

クァルテットのメンバーは別行動でバラバラに函館入りの行程でしたが、ヴァイオリンの相川麻里子さんはKAKO さんと同じ飛行機の予定だったのです。

そして遂に!北海道新幹線で初めて海峡を越えました!
新函館北斗駅から出迎えの車に乗り込む前の、嬉しそうな写真をご覧ください。
でも風がきつかったので、KAKOさんは帽子のつばを押さえていますし、相川さんの髪が顔にかかってきています。


吹雪は想像以上でした!
時速30キロくらいで前の車のライトに誘導される感じで走ります。視界ゼロに近い道もあったり、怖いくらいです。
後部席から見える車窓です。


私達の予定していた飛行機は1時間遅れで出発して、函館上空で1時間も旋回後、羽田に引き返したそうです。

新幹線にして正解の旅でした。

2018/02/17
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2018.02.12 Monday 11:22

コンサート2018

今年のコンサートツアーが始まりました!
今日は大阪・いずみホール。

昨夜は土砂降りの雨の中を新大阪駅に着きましたが、今日はなんときれいに晴れています。でも会場の外はビル風が吹く場所で、開場と同時に入っていらしたお客様と握手したら、あまりに凍える冷たい手で思わず握手し直したり。

KAKOさんはアンコールの時に、第1部も2部もカルテットでやるコンサートは初めてなんです、と言っていました。今までは第1部ピアノソロ、第2部でカルテットという事はありましたが…そういう初体験を、故郷でもある大阪でやれて良かったという意味のことも付け加えると、その瞬間、応援のひと声がかかったのは、さすが大阪、嬉しいですね。

東京でのリハーサルの時のことを思い出します。映画「阿弥陀堂だより」のテーマ曲「風のワルツ」。これは3拍子で楽しげなのではありますが。
演奏に微妙な雰囲気がありそうだと思って聴いていたところ、何と、四季・春夏秋冬という映画の季節を音楽でも表現していたのだそうです。カルテットのメンバーに楽譜の中の番号を示しながら、出だしは春の霞の様に、次は初夏の光を感じて、その次は秋の色合い、そして最後に来るのが冬の訪れ、などと独り言のように伝えていました。

初日が無事に大盛況で終わり、KAKOさんもメンバーもホッとして、明日の名古屋に向かっています。

2018/02/11

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2018.02.01 Thursday 14:00

あるフランス人の便り

昨日1月31日はKAKOさんのお誕生日。
それで、メールへの添付でしたがフランス人から届いたカードがあったので、てっきりBirthday Cardだと思っていましたら・・・。

年賀の挨拶状でした。
なぜこんなに遅くなってから送ってきたかという理由が書いてあり、パリはずっとお天気が悪く、自分が用意したものを撮影するために必要な光がなかった、からだったそうです。
そういうこだわりの人なんだ、と思いながら。

日本を好きでアチコチ旅行していた、というのを、KAKOさんは昨年パリで久しぶりで再会したその男性から、初めて聞いたそうです。



「凄いから、翻訳してあげよう」ということでKAKOさんに簡単な説明をしていただくと。

奈良のアンティークな藍染めの布
山口市で入手した大和祐二さんの萩焼きの器
器の中の緑色は京都・一保堂の抹茶
パリの庭園にある銀杏の葉
写真の右上に漂うのは、何と「お香」の煙り
  (Sakai は線香の発祥と言われた堺かも)

Ingrédients de la photo :
o Tissu usagé, teint à l’indigo, acheté chez un brocanteur à Nara ;
o Bol à thé Hagi fabriqué par Yamato Yûji à Yamaguchi-shi ;
o Thé vert en poudre (macha) de Ippodo à Kyôto ;
o Feuilles de ginkgo biloba du jardin des plantes de Paris ;
o Encens de Hokundo à Sakai.

左下にBuson(蕪村)とは・・・。
しばし、呆然と見ています。

日本人が忘れかけているセンスを持ち合わせた、外国人からの便りでした。

2018/02/01
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2018.01.27 Saturday 12:07

林檎をたずさえて

先日の続き。

シードルのお話しが出てくる吉村喜彦作「バー・リバーサイド2 二子玉川物語」。本の表紙は前頁の1月20日に掲載。
全五話の短編集です。
その第二話「星あかりのりんご」。
主人公は藤沢あかねという30代半ばの女性で、フランスに滞在し、日本発注のコーディネーターとしてバスクに取材へ出掛け、そこで「シードル」に出逢うのですが、それがのちのち彼女に訪れる帰国後の人生の、ターニングポイントになろうとは・・・。


真っ赤な林檎をたずさえて、「バー・リバーサイド」の扉を開きます。
(読者の方々は、シードルの原料が林檎だということはご存じですよね)

第二話の中身にも私の好きなフレーズがいっぱい溢れていますが、その中からひとつ。
あかねとバーのマスターの静かなやりとり。

「どうしてりんごの香りってこんなに心を落ち着かせてくれるんだろう・・・・」
「きっと、ひとに寄り添うくだものなんだね」

皆さまも、こんな文章に、フーッと一息ついてください。

他の4話のタイトルは、
「海からの風(シー・ウインド)」
「行雲流氷(こううんりゅうひょう)」
「ひかりの酒」
「空はさくら色」
が収められています。()内はルビでふられています。
東京都世田谷区二子玉川(ふたこたまがわ)、通称ニコタマ住民もそうでない方々も、文庫の帯にあるように”川のほとりの小さなバーへ”是非!足を踏み入れてみて下さい。540円で、夢の隠れ家に誘い込まれます。

さて、世の中に沢山の作家サンがいらっしゃいますが、吉村さんとの最初の出会いは1998年。KAKOさんが珍しく半袖姿の写真なので、夏だったようです。
とある会員誌のインタビューアーとして目の前に登場したのでした。
その原稿が届いた時、何と対象であるKAKOさんに寄り添った文章なのだろうか、と感動してしまったのでした。
前述のりんごのようです。

・・・自然の中に包摂され、同化しながら音を紡ぎ出していく彼の曲のタイトルには「光」や「水」や「風」という言葉が多い。うつろいゆくものに感応してゆく加古隆の姿がある・・・

最後の方で・・・
「映像の世紀」の音楽がなぜ心に残るのかがわかりかけてきた、と書き・・・生命へのいとしい思いが、そこにふるえるように脈打っていたからだ・・・と締め括られている。

20年前の掲載誌は、今もKAKOライブラリーに大切に保管されています。


ここで、1枚の写真を。
プロデューサーであり奥様でもある吉村有美子さんを伴って、お二人でKAKOさんのコンサートにも毎回のように来て下さいます。その有美子さんから届いた多摩川上空の、ある日。



”仏の顔のスーパームーン ”というタイトルを付けて送ってくださいました。
傑作ですね!

KAKOさんのコンサート、というLiveを通じて、今も交信させていただいているのです。

2018/01/27
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2018.01.20 Saturday 19:11

帽子を40個?

「名古屋の朝日新聞社から、先日の取材が掲載されたということで、本紙が届きましたが・・・帽子は40個もありますか?」と私。

記事の最初の出だしが「トレードマークの帽子・・・」。
取材時の写真の横に「素材が違うものを40個くらいは持っている」と、本人が語った言葉が書かれています。
それって20数年前頃の数じゃないですか?



「最近かぶっていないものが多いから、常用で帽子ケースにあるのは半分くらいかなあ」
などと暢気な返事でした。きっと作った当時の数を言ってしまったのでしょう。

1982年のテレビ番組でのアフリカ・ロケで、プロデューサーから言われたのが「熱射予防に帽子必須」でした。
学生時代から大嫌いな帽子でしたが、そのことをご相談した帽子デザイナー氏の言葉で気持ちが動いたそうです。
「必ず、その人に似合う帽子というのがあるものです」

36年前(!)その第1号の帽子を持って、アフリカのセネガルへ。パーカッショニストの吉原すみれさんと共演の「音楽の旅はるか」という番組でした。
ロケ地でのスナップを1枚掲載します。写真中央にKAKOさんと吉原さん。



全て、そのデザイナー氏の手作りで、何処にも売っていない貴重な帽子。

話は変るのですが、先ほどの新聞を接写しようとして、第1面のタイトルが気になりました。
『シードル人気 色めくリンゴ農家』


リンゴ農家の悩みに、若い世代がリンゴを食べなくなった、というのがあるとか。総務省調べでも、70歳以上で年間20キロ、29歳以下では2キロ、とか。

ある長野県のワイナリーにリンゴを持ち込む農家があって、それがシードル作りのきっかけとなった、というエピソードなども。

発泡系も色々と人気度が変遷するのですね。

で、昨年発売された吉村喜彦さんの「二子玉川物語」(ハルキ文庫)という短編集を思い出しました!



第2話にシードルをめぐる「星あかりのりんご」という、いつもながらタイトルの素敵なページがあるのです。
そのお話しは明日にでも。

2018/02/20
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